#3 「 “60日以内” 在留資格と赤ちゃんの未来 」 

近くの病院のソーシャルワーカーから連絡があり、入院中のフィリピン人の新生児のお母さんとお話しする機会がありました。母国では看護師の資格を持ち、日本では介護関係の仕事につくことを目指して語学学校に通っていたそうです。妊娠をきっかけに、就労可能な「技術・人文知識・国際業務」ビザに切り替えて、日本に残る道を選ばれました。パートナーの方も同様に留学生ビザから切り替えており、お二人とも経済的な不安を抱えている様子でした。

家庭訪問では、赤ちゃんの健康状態や予防接種の状況を確認しました。住まいがかなり手狭であることも気になりましたが、何より気がかりだったのは、赤ちゃんの在留手続きがまだ済んでいない点でした。すでに生後50日を過ぎており、60日を超えると不法滞在とみなされる可能性があることを、私自身も改めて学びました。保健とは直接関係のない分野でも、外国の方と関わる今の現場では、知っておくべき知識だと感じています。

(神奈川県 保健師 ハロハロ)

※補足  外国籍の両親のもとに日本で生まれた子どもは、在留資格がなくても出生日から最大60日間は合法的に滞在できます。ただし、入管(出入国在留管理庁)への在留資格取得申請は30日以内に行う必要があります。60日は申請猶予ではなく、一時的な合法滞在の期間です。

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